発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004155455
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標記6例について再置換までの臨床症状や画像所見,ライナー線摩耗量,手術所見などを検討した.初回手術から再置換までの期間は6.0~9.1ヵ月(平均7.6ヵ月)であった.臨床症状は,股関節痛と礫音が突然発生したものが2例,再置換の2~3ヵ月前に股関節痛が発生したもの3例,礫音のみ認めたものが1例であった.再置換直前の単純X線正面像では全例に内骨頭の著しい外上方への偏位を認め,メタルシェル周囲の骨融解像も著明であった.線摩耗量は3.11~7.67mm(平均5.62mm)であった.術中所見ではメタルシェルの爪の破損を5例に認め,残りの1例も爪に変形があった.異常摩耗の原因として,機種(Harris-Galante Porous Cup 2)自体のロッキングメカニズムの脆弱性が考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2004