発行日 2002年2月1日
Published Date 2002/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002130219
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82歳女.左変形性股関節症に対してバイポーラー型人工骨頭置換術を施行した既往がある.その後,右変形性股関節症に対して人工股関節全置換術(THA)を施行したが,数年後から右股関節脱臼感が出現し,患肢の運動により自力で整復感を得ていたが,術後約5年6ヵ月から脱臼感が持続し,その約1年2ヵ月後には疼痛が出現し,自力での整復が不可能となった.X線検査により人工骨頭の位置異常っを認め入院となったが,精査によりポリエチレンライナーが脱落したことが考えられた.手術により脱落した摩耗したライナーを除去して新しいライナーとヘッドに交換し,再脱落を防ぐためにカップにライナーをセメント固定した.その後は経過良好である
©Nankodo Co., Ltd., 2002