発行日 2004年4月1日
Published Date 2004/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004155456
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37例の不安定型外側骨折に対し,無作為に大・小転子あるいは小転子のみをワイヤーーでチューブプレートに固定する骨接合術を行い,成績を比較することにより,安定性の確保に果たす大・小転子の役割を検討した.ワイヤーリングしなかった15例をA群,大・小転子に各1本ワイヤーリングした8例をB群,小転子に1本のみワイヤーリングした5例をC群,小転子に2本ワイヤーリングした9例をD群とした.術後の転位量はA群>C群>B群>D群の順となり,特に,小転子に2本ワイヤーリングしたD群と他群との間に有意差を認めたことから,小転子の整復・保持が最も安定性に関与しているものと考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2004