発行日 2002年9月1日
Published Date 2002/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003019820
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1988年8月より,変形性股関節症106例に対しAML型セメントレス人工股関節全置換術(THA)を行い,術後にポリエチレンライナーの破損を生じた5例について検討し,その原因を考察した.ポリエチレンライナーの破損部位は4例が臼蓋荷重部のリム部分(ほかの1例は不明)であり,ポリエチレンライナーの構造上の問題が破損の一因と思われた.ポリエチレンライナーの破損に対して,1例を除きポリエチレンライナーの再置換のみを行ったが,ソケットの傾斜角が急峻な症例や比較的年齢が低い症例にはソケットの再置換を行った方が,再破損の危険性をより低くする可能性があると思われた
©Nankodo Co., Ltd., 2002