発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004148677
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鎖骨中1/3骨折に対してKirschner鋼線を用いて経皮的ピンニングを行った17例の治療成績について検討した.受傷原因はオートバイによる交通外傷が最も多く,13例に認めた.骨折型は,第3骨片を有しない群が5例(A群),小さい第3骨片を有する群が5例(B群),髄腔を含むような大きい第3骨片を有する群が7例(C群)であった.外固定期間は平均50.1日で,抜去迄の期間は平均144日であった.骨折型による抜釘迄の期間は,A群が123日,B群が131日,C群が173日と,C群が他群に比し長期間を要する傾向にあった.骨癒合は17例中16例で得られ,癒合率は94.1%であった.術中合併症は認められなかったが,術後合併症として骨折部の離開による偽関節を1例,鋼線近位端の皮膚穿孔を1例,鋼線刺入部の刺激痛を5例に認めた
©Nankodo Co., Ltd., 2004