発行日 2005年9月1日
Published Date 2005/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006004684
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鎖骨遠位端骨折101例について検討した.初診時の転位率はCraig分類のtype I'は平均32%で,50%以上のものが3例あり,type IIa'は平均108%,IIb'は平均80%であった.保存的治療を行った36例の転位率は,type I'は平均14%,type IIa'は平均37%,type IIb'は平均44%,type Vは平均50%であった.骨癒合が得られたのは,type I'の13例全例,type IIa'の2例,更にtype Vの3例全例であった.手術的治療を行った65例の転位率は,type I'は平均89%,type IIa'は平均137%,type IIb'は平均94%,type Vは平均83%であった.骨癒合は術後全例に得られたが,type IIb'の47例中2例,type Vの9例中3例に6ヵ月以上の骨癒合の遷延を認め,type Vはその他の骨折型に比べ骨癒合の遷延率が高かった
©Nankodo Co., Ltd., 2005