発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004016016
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2002年4月以降に手術を行い,術後,深部静脈血栓症(DVT)のスクリーニングとして造影剤を用いない下肢MRAを施行し得た大腿骨近位部骨折21例(男5例,女16例,平均79.1歳)を対象に,MRAの有用性について検討した.その結果,21例中2例においてDVTを疑わせる患側肢の著明な腫脹を認め,この2例を含む6例においてFBIでDVTを認めた.これらの症例でD-dimerは7.0~28.1μg/mlと比較的高値であった.DVT例のうち,内膝窩部より近位に血栓が認められた3例に血栓溶解療法を行い,follow FBIで血栓の消失を認めた.DVTを認めなかったものは15例であり,そのD-dimerは0.5~8.7μg/mlであった
©Nankodo Co., Ltd., 2003