発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004015994
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
2002年6月~2003年1月に経験した大腿骨頸部内側骨折14例(受傷時平均79歳)に対し,Garden分類,骨頭静脈造影像,dynamic MRI(positive enhancement integral;PEIカラーマッピング)との関連について検討を加えた.骨頭を約300個のpixelに分割し,各々を関心領域(ROI)に設定して個々の時間信号曲線からPEI値を計測した.得られたPEI値をカラーマップ化することで,骨頂全体の血流供給状況や内部格差を視覚的にもわかりやすく表現することが可能であった.また,PEIカラーマッピングでは骨頭内血流を明碓に表現し評価可能であった.従来骨接合術の適応とされていたGarden分類stage IIの中でもPEIカラーマッピングtype bとなり骨折部の血流障害は認めるものの,荷重部の血流が保たれていることが認められ骨接合術を選択した例と,PEIカラーマッピングtype Cとなり,骨頭血流の断絶が認められ術式を人工骨頭置換術とした例があった
©Nankodo Co., Ltd., 2003