股関節疾患の治療 up-to-date
成人股関節変性疾患の治療 大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折 大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折
岩崎 賢優
1
,
山本 卓明
,
本村 悟朗
,
中島 康晴
,
馬渡 太郎
,
岩本 幸英
1九州大学 大学院整形外科
キーワード:
X線診断
,
関節軟骨
,
股関節
,
骨折-自然
,
MRI
,
大腿骨頭
,
軟骨下骨
Keyword:
Cartilage, Articular
,
Femur Head
,
Fractures, Spontaneous
,
Hip Joint
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Radiography
pp.85-87
発行日 2010年4月10日
Published Date 2010/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2010197578
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大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折について予後を中心に検討した。対象は2002年6月~2009年7月までに治療した大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折25例25股(男性6例、女性19例、平均年齢56.9歳)で、うち骨粗鬆症既往4例、ステロイド使用3例、慢性腎不全1例であった。全例で6~8週の患肢免荷と鎮痛剤で保存的に加療されていた。初診時から12ヵ月以内に2mm以上の骨頭圧潰を認めた進行群15例では全例で手術治療を要し、非進行群10例では保存的治療で治癒した。尚、両群間に年齢、性別、BMI、骨粗鬆症の程度(Singh index)において有意差は認められなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2010