発行日 2002年4月25日
Published Date 2002/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2002198934
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
創外固定法による上腕骨骨幹部骨折の治療について報告した.対象は,44例45骨折(男性27例27骨折,女性17例18骨折・平均年齢39.8歳)で,受傷後3週以内の新鮮骨折群(38例39骨折)と3週以後の陳旧性骨折群(6例6骨折)に分けた.新鮮骨折群は33例34骨折(87.2%)に一期的骨癒合が得られ,平均骨癒合期間は19.8週であった.残る5骨折は追加手術で平均12.3ヵ月を要したが全例骨癒合を得た.陳旧性骨折群の1骨折は新鮮骨折に準じ,他の5骨折は骨折部を展開し,骨折端の新鮮化後に創外固定法で全例に骨癒合が得られ,平均骨癒合期間は25.2週であった.上腕骨骨幹部骨折に対する創外固定法は,他の治療法では困難な症例にも利用可能で,有用な治療法の1つと考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2002