発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003185411
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10歳男児.靴を履いた状態で足底より鉛筆を踏んで受傷した.足底中央より外側部に熱感を伴う腫脹を認め,歩行時痛を訴えた.蜂窩織炎の診断で,抗生物質投与,切開排膿処置を行った.創部不良肉芽が形成されたため,切除術が施行され,摘出組織の細菌検査で霊菌が検出された.単純X線で立方骨前方に比較的境界鮮明,周囲に軽度の骨硬化を伴う骨融解像を認め,内部に異物を認めた.軽微な外傷でも,受傷時の状況から異物による骨髄炎発症を疑い,治療を行う必要があった
©Nankodo Co., Ltd., 2003