発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003185409
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35歳女.右下腿の腫瘤に気付き,単純X線で脂肪腫の疑いで経過観察となった.その後,さらに増大し,妊娠中,腫瘤の凹凸に気付き受診した.右下腿後面に表面凹凸,弾性硬,境界明瞭な,可動性良好な腫瘤を認めた.圧痛はなく,Tinel徴候を認めず,皮膚表面に発疹が散在し,中央付近に創を認めた.MRIのT1強調画像で筋肉と等信号,T2強調画像でまだらに高信号を示した.嚢胞性部分より吸引を行ったところ,淡血性透明な液が吸引された.免疫染色ではCD34,CD68,PgR陽性であった.病理組織所見よりpleomorphic hyalinizing angiectatic tumor(PHAT)と診断した
©Nankodo Co., Ltd., 2003