発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007184486
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51歳男、右下腿後面腫瘤を主訴とした。2年前に誘因なく腫瘤を自覚し、徐々に増大してきた。初診時、右アキレス腱-下腿三頭筋移行部皮下に直径約5cmの軟部腫瘤を認めた。MRIでは皮下に形成される辺縁明瞭な腫瘤が描出され、T1強調画像では均一に低輝度を呈し、T2強調画像では低輝度の中に小径の高輝度病変が散在した。皮下軟部腫瘍を疑い、腫瘍切除術を行った。摘出腫瘍は真皮から皮下に形成される50×40×27mm大の病変で、白色充実性であった。病理組織学的に基底細胞癌と診断した。術後1年、再発、転移は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2007