発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003165689
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
45歳男.41歳時の下肢症状病因は椎間板ヘルニアであると考え,インストゥルメントを併用して前方固定術を施行したところ,症状は著明に改善したが,44歳時からdimple部から放散する両下肢痛が出現し,仰臥位での臥床が困難となった.TCSの成人発症例と診断して脂肪腫摘出および係留解除術を施行した.硬膜外の脂肪組織をdimpleと共に可及的に摘出して係留を解除し,脊髄末端の十分な上行を確認して癒着を防止する目的でゴアテックス人工硬膜を硬膜管周囲に留置した.術後1年時に軽度の筋力低下と足底の痺れ感,排尿遅延は残存しているものの下肢痛は改善し,仰臥位での臥床が可能となった
©Nankodo Co., Ltd., 2003