発行日 2002年9月1日
Published Date 2002/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003019803
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64歳男.高所より転落し受傷した.C2-C3棘突起骨折,L1-L2圧迫骨折を認め保存的治療のため入院した.発熱があり尿培養でMRSAを認めた.セファメジンαを4日間投与し,尿路感染症は軽快し退院となった.しかし,発熱と腰背部痛により入院した.入院血液培養にてMRSA陽性であった.椎間板穿刺所見で,黄色混濁の膿を認め,MRSA陽性であった.4週間のベッド上安静とし,塩酸バンコマイシン,ゲンタシンの点滴静注を行ったあと,症状軽快したため軟性コルセットにて離床を行った.しかし,腰背部痛の増強,発熱,CRPの上昇を認めたためベッド上安静とし,塩酸バンコマイシン,ゲンタシンの点滴静注を更に約3週間行った.症状軽快し体幹ギプスで離床を行った.塩酸バンコマイシンの内服を更に約8週間行った.発症後6ヵ月の時点で発熱はなくCRPは陰性化しり,腰背部痛は軽度認めるのみである
©Nankodo Co., Ltd., 2002