発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003150360
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1995~2001年に仙骨嚢腫の診断で手術を施行した8例(男4,女4例,手術時平均47歳)を対象として,嚢腫の発生椎体高位,発生神経根,画像診断(特に弁機構サインの有無),術前神経症状および手術成績について検討した.症状が進行性で保存的治療に抵抗性の場合は手術を考慮するが,腰仙部痛や下肢の知覚障害は残存し易い傾向があった.仙骨嚢腫の診断にはMRIが有用であるが手術適応や嚢腫の弁機構の有無の判断には,脊髄造影像で直後には造影されず数時間遅れてから造影される弁機構サイン(8例中7例で陽性)が有用であった
©Nankodo Co., Ltd., 2003