発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003150361
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1996~2000年に上腕骨骨幹部骨折に対してヒューメラルネイルを用いて観血的整復固定術を施行し,術後1年以上経過観察し得た21例(男9例,女12例,平均46.2歳)を対象として,術後成績と問題点について検討した.病的骨折の2例を除くと4例で骨癒合が不十分となり,3例に追加手術を行った.遠位横止めねじの抜去を1例,骨移植を2例に行い,そのまま経過観察だけのものが1例であった.骨移植をした2例は追加手術後4ヵ月と早期に骨癒合が得られた.残りの2例は骨癒合迄に約4年を要した.最終的には全例骨癒合を得た.日常生活における肩の遺残症状として,肩の違和感,肩の張る感じ,寝返りで痛む,下着の着脱が困難,等が8例に認められた.これらの症状は髄内釘抜去後も軽快しなかった.総合評価では優8,良2,可8,不可3例であった
©Nankodo Co., Ltd., 2003