発行日 2003年1月1日
Published Date 2003/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003150359
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1996~2001年に転移性脊椎腫瘍による脊髄・馬尾障害により麻痺をきたした19例(男8,女11,平均68.4歳)を対象として,その臨床症状と治療経過を検討した.原疾患の治療歴がなく,麻痺症状ではじめて整形外科を受診したのは9例であった.転移性脊椎腫瘍により神経麻痺症状が生じた症例の平均生存期間は6.26ヵ月であった.外科的治療が可能な症例においては,手術的治療により機能的予後の改善が8例中4例に得られた.転移性脊椎腫瘍により麻痺をきたした症例については,手術的治療を行っても生命予後に有意な改善は得られなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2003