発行日 2002年3月1日
Published Date 2002/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002154261
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83歳女.26年前に標記置換術を受けて以来,全体的に調子がよいため一度も定期受診していなかったが,最近歩行時の右膝痛が強くなり,安静時痛もあるため受診した.X線所見から歩行時痛の原因は人工膝関節の脛骨側のコンポーネントの沈下による弛みであると判断し再置換術を行った.患者は高齢で骨萎縮が高度なっていたため,再置換術では表面置換型の人工関節では固定不能であり,骨移植を併用するステム付き人工関節を要した.本例では初回手術後5~10年でコンポーネントに弛みを生じたが,弛みによる可動域制限のために疼痛が抑えられ,結果的に術後26年間診察を受けずに経過したものと推測された
©Nankodo Co., Ltd., 2002