発行日 2002年3月1日
Published Date 2002/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002157250
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74歳女.右膝痛を主訴とし,X線検査で右大腿骨内側顆部骨折を認めた.病的骨折との鑑別を要したが,骨粗鬆症と上皮小体機能亢進があり,又,病理組織所見などから骨腫瘍は否定されたためinsufficiency fractureと診断した.治療は手術的療法を選択し良好な結果を得た.患者は18年前,右大腿骨頸部内側骨折に対してモノポーラー型人工骨頭置換術を受けていたが,今回の診察時骨頭はcentral migrationしており,ステムは内反位となり,右下肢に3cmの短縮を認めた.このことから右下肢では荷重が膝関節内側にかかり,人工骨頭の内反の進行と共に徐々に内側顆への負荷が増大していき骨折を生じたものと考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2002