発行日 2002年1月1日
Published Date 2002/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002132494
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腰部脊柱管狭窄症,腰椎すべり症,腰椎変性側蛮症,腰椎不安定症の診断で手術を施行した67例を対象とし,他動的に腰椎を伸展させて疼痛を誘発させるpassive lumbar extension test(PLEテスト)の有用性について報告した.X線像上で腰椎不安定性(+)と判定した28例中,PLEテストが陽性は26例であった.X線像上で腰椎不安定性(-)と判定した39例中33例でPLEテストが陰性であり,PLEテストの感度は92.3%,特異度は84.6%であった.脊椎固定術が施行された術後1年におけるPLEテストでは,多くの症例でPLEテストが陰性となっていたが,術後1年でもPLEテストが陽性であったものが5例みられた.その5例のPLEテストが陽性であった原因は,2例が後側方固定の偽関節例,1例が脊椎固定部以外に明らかな脊柱不安定性を認める症例,残りの2例が不明であった
©Nankodo Co., Ltd., 2002