発行日 2002年2月1日
Published Date 2002/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002132352
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
17歳女.腰痛と左下肢のしびれ感及び側彎を主訴とした.膀胱直腸障害は認めず,側彎変形と左腰部隆起を認め,神経学的所見及び画像所見より腰椎椎間板ヘルニアに伴う高度の疼痛性側彎を呈しているものと診断した.神経ブロックによる保存的治療を試みたが,保存的治療に抵抗するために手術療法を行った.部分椎弓切除による第4腰椎/第5腰椎の椎間板の後方髄核摘出術を行った.術直後の背臥位単純X線像では側彎が残存したが,腰痛・下肢のしびれ感は軽快した.その後,次第に側彎は改善し,術後2年では腰椎部Cobb角は2°まで改善した.彎曲が高度な疼痛性側彎の場合,その改善迄に長期間を要する可能性が示唆された
©Nankodo Co., Ltd., 2002