発行日 2002年5月1日
Published Date 2002/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002223823
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71歳女.転倒し,左大腿骨転子部骨折の診断で,観血的骨接合術を施行された.左股関節痛が強く,歩行不能で,X線でラグスクリューは骨頭外側上方に刺入され,著明なテレスコーピングがみられた.骨癒合不全と考え,バイポーラーカップを用い,人工骨頭置換術を施行した.順調に経過し,歩行可能となったが,脳内出血で入院,左片麻痺と意識障害のため寝たきりとなった.左股関節は回旋制限となり,左下肢は短縮し,4cmの脚長差を認めた.インナーヘッドが脱転し,アウターヘッド内側に陥入し回旋制限の原因と考えられたため,整復は行わず,ネックをステムの基部に切断し,手術した.術後,可動域は改善し,介護が容易になった
©Nankodo Co., Ltd., 2002