発行日 2001年9月1日
Published Date 2001/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002062273
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腰椎多数回手術25例31手術(男14例17手術,女11例14手術,再手術時年齢21~78歳,平均53.5歳)において,手術回数は2回目が25手術,3回目が5手術,4回目が1手術であった.JOAスコアは術前5.7点,退院時8.5点,術後6ヵ月~7年2ヵ月の調査時で8.6点であった.再手術に至った病態は,腰椎椎間板ヘルニアの再発が10手術,脊柱管狭窄の発生が5手術,術後不安定性が4手術,除圧不足など初回手術の不適切が5手術,瘢痕・癒着が5手術,心因性要素の関与が2手術で,改善率は各々54.6%,21.2%,27.7%,26.9%,17.2%,-26.8%であった.改善率50%以上は8手術,25%未満は14手術であった.腰椎椎間板ヘルニア再発及び心因性要素関与を除いた症例で,固定術施行の8例は改善率24.8%,非施行の11例が21.7%であり,有意差はなかった.下肢痛に対して神経根ブロックを行った症例のうち,完全消失した症例の改善率は59.8%で,効果なし症例27.4%との有意差を認めた
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