発行日 2001年8月1日
Published Date 2001/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002039427
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初診時に股関節病を主訴とし大腿骨頸部骨折を疑ったものの,単純X線像で異常所見を認めない症例の中で,発症後6日以内にMRIと骨シンチの両方を29例に施行した.最終診断は20例が大腿骨頸部不顕性骨折であった.大腿骨頸部不顕性骨折を疑う重要な鍵となる理学所見は,股関節内外旋時の疼痛を認めることであった.大腿骨頸部不顕性骨折20例において,発症後6日以内のMRIの感度,特異度は共に100%であり,発症後最短2時間で骨折の診断が可能であった.骨シンチは発症後4日以内に実施した場合,42%が偽陰性例であった大腿骨頸部不顕性骨折を疑う場合,早期診断の為にはMRI検査が推奨された
©Nankodo Co., Ltd., 2001