発行日 2001年8月1日
Published Date 2001/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002038253
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
過去5年間に腰椎変性疾患又は椎体骨折に対してインストゥルメンテーションが適応された50歳以上で,かつ固定後6ヵ月以上の経過観察が可能であった症例を対象とし,術後に固定隣接椎体に椎体骨折が生じたか否かを調査した.354例の対象のうち,隣接椎体骨折は10例で,使用インストゥルメントはZ-TPFが8例,TSRHが1例,Luqueが1例であった.インストゥルメンテーション後より隣接椎体骨折が診断される迄の期間は1ヵ月~3年7ヵ月であった.又,10例のうち外傷歴が明らかであったのは4例のみであった.10例の年齢と固定椎間において,隣接椎体骨折は高年齢,多椎間固定例により生じる傾向がみられたが,1椎間固定例や比較的低年齢の症例にも生じており,明らかな危険因子の同定にはいたらなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2001