発行日 2001年7月1日
Published Date 2001/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2001249134
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症例は60歳女.誘因なく頭痛,右上肢の筋力低下が出現した.前医で頭蓋内髄膜腫と診断され,γ-ナイフによる治療を施行された.治療後,頭痛は消失したが上肢症状は改善せず,徐々に背部痛も出現したため著者の病院に入院した.画像所見から多発性髄膜腫瘍と診断して手術を施行した.頸椎及び胸椎から摘出した腫瘍の病理組織学的所見は両方とも髄膜腫であった.術後1年3ヵ月の現在,知覚障害,背部痛は消失し再発を認めていない.又,頭蓋内腫瘍に増大傾向はなく,無症状のため経過観察中である
©Nankodo Co., Ltd., 2001