Japanese
English
臨床経験
骨形成を認めた脊髄髄膜腫の1例
Spinal Meningioma Associated with Ossification: A Case Report
青木 薫
1
,
川嶋 禎之
2
,
高橋 均
3
,
本間 隆夫
4
Kaoru Aoki
1
1信楽園病院理学診療科
2信楽園病院整形外科
3新潟大学実験神経病理
4新潟大学整形外科
1Department of Rehabilitati of, Shinrakuen Hospital
キーワード:
脊髄腫瘍
,
spinal cord tumor
,
髄膜腫
,
meningioma
,
骨化
,
ossification
Keyword:
脊髄腫瘍
,
spinal cord tumor
,
髄膜腫
,
meningioma
,
骨化
,
ossification
pp.1303-1306
発行日 1992年11月25日
Published Date 1992/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900989
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抄録:極めて稀な骨組織を伴った髄膜腫例を経験した.症例は84歳女性で,転倒を契機に第9胸髄以下の対麻痺を発症.単純X線像で石灰化陰影は認められなかったが,単純CTで第10/11胸椎レベルの脊柱管内に高吸収域病変を認めた.腫瘍は硬膜内面に癒着してはいたが,脊髄とは癒着していなかったので全摘出できた.病理組織所見は,合胞状細胞配列と砂粒体が多く見られ,砂粒体は種々の石灰化を示していた.また,腫瘍内に不規則な形状の骨梁が形成され,硬膜下面では硬膜の線維組織と連続した骨梁がみられた.
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