発行日 2001年1月1日
Published Date 2001/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2001145642
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82歳男.受傷後整復されずに60年間放置された外傷性左股関節脱臼に難治性皮膚潰瘍を合併し,左大腿部切断に至った症例を報告した.左下腿の軽微な外傷を契機に,メチシリン耐性黄色ぶどう球菌感染を伴う難治性皮膚潰瘍が出現した.下腿から足部にかけての皮膚は赤褐色に変色し,びまん性の皮膚潰瘍がみられた.受傷からの放置期間が長期に及んだために関節の拘縮が著しく進み,左下肢の機能は完全に損なわれていた.術後約1ヵ月で二本松葉杖歩行が可能となった
©Nankodo Co., Ltd., 2001