消化器癌腹膜播種の最新知見
腹膜播種形成の分子メカニズム
胡 慶江
1
,
三森 功士
1九州大学病院別府病院 外科
キーワード:
Integrins
,
細胞運動
,
細胞接着
,
腫瘍侵入性
,
腫瘍播種
,
腹膜腫瘍
,
rho GTP-Binding Proteins
,
アノイキス
,
Hypoxia-Inducible Factor 1, Alpha Subunit
Keyword:
Cell Adhesion
,
Cell Movement
,
Neoplasm Seeding
,
Neoplasm Invasiveness
,
Peritoneal Neoplasms
,
Integrins
,
rho GTP-Binding Proteins
,
Anoikis
,
Hypoxia-Inducible Factor 1, alpha Subunit
pp.901-906
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017380353
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腹膜播種は胃癌,大腸癌,膵癌などの消化器癌においてよくみられる治癒困難な再発形式である.腹腔内化学療法などの治療法が試みられているが,腹膜播種の予後は依然不良である.より有効な治療法や診断法の開発が喫緊の課題である.本稿では,腹膜播種形成のステップである消化管壁外への浸潤,腹腔内環境への適応,腹膜への接着および腫瘍形成にかかわる分子を紹介しながら,腹膜播種形成のメカニズムを探る.
©Nankodo Co., Ltd., 2017