特集 動く細胞・群れる細胞:発生・免疫・がんにおける「個」から「集団」レベルの細胞動態を追う
【第1部】自発性・自律性 リンパ球の高速移動を制御するリンパ節組織支持細胞ネットワーク
片貝 智哉
1
,
木梨 達雄
1関西医科大学附属生命医学研究所 分子遺伝学部門
キーワード:
Integrins
,
シグナルトランスダクション
,
細胞運動
,
細胞接着
,
樹状細胞
,
リンパ球
,
T細胞
,
リンパ球機能関連抗原-1
,
リンパ節
,
Chemokines
,
間質細胞
,
rap1 GTP-Binding Proteins
,
RAPL Protein
,
MST1 Protein Kinase
Keyword:
Cell Adhesion
,
Cell Movement
,
Dendritic Cells
,
Lymph Nodes
,
Lymphocytes
,
T-Lymphocytes
,
Signal Transduction
,
Lymphocyte Function-Associated Antigen-1
,
Integrins
,
Stromal Cells
,
Chemokines
,
rap1 GTP-Binding Proteins
,
STK4 Protein, Human
,
RASSF5 Protein, Human
pp.602-608
発行日 2014年5月22日
Published Date 2014/5/22
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免疫システムの要の臓器であるリンパ節内ではリンパ球が非常に活発に移動しながら,異物の進入を常に監視している.二光子顕微鏡を用いたリンパ節の生体イメージングにより,特にT細胞の高速移動には樹状細胞やストローマ細胞などの組織支持細胞ネットワークが産生する複数の運動刺激因子とインテグリンLFA-1を介した接着過程が関与することが明らかになった.三次元的に免疫細胞が密集する特殊な組織環境において,効率の良い細胞移動を引き起こす分子基盤が少しずつ見え始めており,in vitro の二次元的な状況下の細胞移動現象との違いが明確になりつつある.
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