急性腹症に対する低侵襲アプローチ-適応と手技
大腸憩室炎,憩室穿孔
石塚 満
1
,
永田 仁
,
高木 和俊
,
岩崎 喜実
,
蜂谷 裕之
,
渋谷 紀介
,
青木 琢
,
窪田 敬一
1獨協医科大学 第二外科
キーワード:
結腸憩室炎
,
結腸切除
,
腸穿孔
,
腹腔鏡法
,
ランダム化比較試験
Keyword:
Colectomy
,
Diverticulitis, Colonic
,
Intestinal Perforation
,
Laparoscopy
,
Randomized Controlled Trials as Topic
pp.825-832
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017342227
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大腸憩室炎,憩室穿孔症例に対する低侵襲アプローチとしては腹腔鏡下手術が第一にあげられる.大腸憩室炎の重症度分類としてはHinchey病期分類が広く用いられており,Hinchey病期分類のI,IIまでの大腸憩室炎で,狭窄や瘻孔そして出血を伴ったものでも腹腔鏡下手術のよい適応であると考えられるが,HincheyIIIに相当する穿孔性憩室炎による化膿性腹膜炎に対する腹腔鏡下洗浄の効果は現在のところ立証されておらず,今後の課題であると考えられた.
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