消化管憩室の最近の話題
大腸憩室 大腸憩室の外科的治療
小嶋 幸一郎
1
,
正木 忠彦
,
高安 甲平
,
渡邉 武志
,
吉敷 智和
,
松岡 弘芳
,
杉山 政則
1杏林大学 消化器・一般外科
キーワード:
結腸憩室炎
,
結腸切除
,
Hartmann手術
,
腸吻合術
,
腹腔ドレナージ
,
腹部CT
,
腹膜炎-穿孔性
Keyword:
Colectomy
,
Diverticulitis, Colonic
pp.451-455
発行日 2016年3月20日
Published Date 2016/3/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016223472
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近年,本邦においても食事の欧米化に伴い,重症化しやすい左側結腸の憩室症が増加傾向にあるが,抗菌薬やIVR手技の進歩により保存的治療にて治療しうる症例が増えてきている.限局穿孔の場合,多くの症例で保存的治療が可能であるが,大きな膿瘍を形成する場合はドレナージが必要になる.保存的治療を行う場合は,常に手術を意識した管理が必要であり,外科医との密な連携が不可欠である.一方,遊離穿孔の場合は原則手術となるが,バイタルサインが安定している場合は一期的腸管吻合が可能であり,画一的なHartmann手術は避けるべきと考えている.
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