外科におけるcontroversy-誌上ディベート
緊急止血術を要する外傷患者の術前CT 必要か? 必要
金子 直之
1
1深谷赤十字病院 救命救急センター外傷センター
キーワード:
血胸
,
外科的止血
,
刺創
,
ショック-出血性
,
術前診断
,
輸液療法
,
輸血
,
呼吸管理
,
緊急手術
,
肝外傷
,
胸部CT
,
腹部CT
Keyword:
Blood Transfusion
,
Hemostasis, Surgical
,
Hemothorax
,
Shock, Hemorrhagic
,
Respiratory Therapy
,
Wounds, Stab
pp.450-453
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017258596
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CTという地図は,ないよりあるほうがよい.しかし患者を移動できるか否かが,特にtransient responderで問題となる.筆者は積極的にCTを撮影しているが,無条件に移動しているわけではなく,安全に移動できる状態にする最大限の努力,すなわち体表出血に対する止血,呼吸管理,体温管理,輸血・輸液を短時間で行っている.本稿ではCTが有用であった代表例を紹介し,具体的に何に留意してどのような処置を行っているか,筆者の方針を紹介する.
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