外科におけるcontroversy-誌上ディベート
膵癌手術における上腸間膜動脈神経叢 郭清すべきか? 郭清しない
羽鳥 隆
1
,
首村 智久
,
東原 琢
,
松井 信平
,
門多 由恵
,
加藤 厚
,
似鳥 修弘
,
加藤 亜裕
,
池田 佳史
,
宮崎 勝
1国際医療福祉大学附属三田病院 消化器センター
キーワード:
膵切除
,
膵臓腫瘍
,
生活の質
,
リンパ節郭清
,
上腸間膜動脈神経叢
Keyword:
Lymph Node Excision
,
Pancreatectomy
,
Pancreatic Neoplasms
,
Quality of Life
pp.446-449
発行日 2017年5月1日
Published Date 2017/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017258595
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従来,膵癌に対しては予後向上のためにSMA神経叢郭清が当たり前とされてきたが,複数のランダム化比較試験(RCT)で予後向上に対するSMA神経叢郭清の意義は証明されておらず,難治性下痢などの術後合併症の頻度が高いことが指摘された.膵癌では手術適応と根治性と生活の質(QOL)のバランスに配慮した外科切除を選択し,化学療法や化学放射線療法などを加えた集学的治療を行い予後向上に努める必要がある.
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