外科領域のpros and cons
直腸癌手術における下腸間膜動脈結紮部位 High
小林 宏寿
1
,
杉原 健一
1東京医科歯科大学低侵襲医学研究センター
キーワード:
結紮
,
術後合併症
,
リンパ行性転移
,
生殖器疾患-男性
,
直腸腫瘍
,
排尿障害
,
縫合法
,
リンパ節郭清
,
下腸間膜動脈
,
治療成績
,
直腸切除
Keyword:
Genital Diseases, Male
,
Ligation
,
Lymph Node Excision
,
Lymphatic Metastasis
,
Postoperative Complications
,
Suture Techniques
,
Rectal Neoplasms
,
Urination Disorders
,
Treatment Outcome
,
Mesenteric Artery, Inferior
pp.1575-1579
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015031170
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進行直腸癌における根治切除術では,リンパ節郭清としてD3郭清が求められる.中枢方向におけるD3郭清のためには,#253の郭清,すなわち下腸間膜動脈(IMA)根部周囲のリンパ節郭清が必要となる.癌細胞を散布することなく,この郭清を遂行するためには,IMAを根部で結紮処理するhigh tieが理想的である.ただし,これまでの報告では血管の切離部位でのみ治療成績を評価していたが,実際の手術では剥離層も重要であり,今後はこの双方について検討する必要がある.
©Nankodo Co., Ltd., 2014