発行日 2010年9月1日
Published Date 2010/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010292469
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症例は61歳女性と74歳男性で、いずれもC型慢性肝炎を背景とした多発肝腫瘍であり、術前診断はいずれも「多発肝細胞癌」としたが、切除標本の病理診断は「肝細胞癌と肝内胆管癌の重複」であった。術前検査で肝細胞癌と肝内胆管癌を鑑別するのは非常に困難であるが、肝臓に小さな複数個病変を認めた場合は安易にすべてを肝細胞癌と決めつけないことも必要であると考えられた。
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