臨床と研究
腹膜外腔アプローチ単孔式腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術 導入後連続300例の検討
若杉 正樹
1
,
益澤 徹
,
鄭 充善
,
岸 健太郎
,
種村 匡弘
,
赤松 大樹
1大阪警察病院 外科
キーワード:
外科用メッシュ
,
結紮
,
手術創感染
,
鼠径ヘルニア
,
腹腔鏡法
,
仰臥位
,
治療成績
,
手術時体位
,
漿液腫
,
腹膜外腔
,
ヘルニア嚢
,
単孔式内視鏡手術
Keyword:
Hernia, Inguinal
,
Ligation
,
Laparoscopy
,
Surgical Mesh
,
Surgical Wound Infection
,
Treatment Outcome
,
Supine Position
,
Seroma
pp.1546-1551
発行日 2015年12月1日
Published Date 2015/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016119595
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2011年9月~2015年5月に腹膜外腔アプローチ単孔式腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術を施行した連続300例について検討した。対象は男265例・女35例で、平均年齢は67歳であった。片側ヘルニアが250例、両側ヘルニアが50例で、平均手術時間は片側ヘルニア94分、両側ヘルニア134分であった。平均術後在院日数は2.4日であった。術式移行は10例(3%)で、前方アプローチへの術式移行が7例、ポート追加が3例であった。術後経過観察期間は平均19ヵ月で、合併症として漿液腫を27例(9%)、臍部創感染を3例(1%)に認めたが、いずれの症例も保存的に軽快した。その他重篤な合併症、ヘルニア再発は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2015