発行日 2006年2月1日
Published Date 2006/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006151906
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2002~2004年に当院で手術を行った成人鼠径ヘルニア190例(再発11例を含む)を対象とし,術式の変遷と合併症を検討した.その結果,メッシュプラグ(MP)法は漸減していたが,Kugel法は2003年8月より導入して増加していた.prolene hernia system(PHS)法は2002年11月より導入し,増加してわずかに減少していた.再発ヘルニア11例の前回手術は組織修復6例,メッシュ修復5例であり,再発例に対する術式は前方アプローチによるMP法あるいはPHS法であった.術後合併症は難治性血腫1例,陰嚢内血腫2例であった.メッシュを用いたヘルニア手術において,各術式の特徴および局所の解剖を十分把握することが重要であると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2006