LECS(laparoscopy and endoscopy cooperative surgery)の新たな展開
各種LECS手技 EFTR
森 宏仁
1
1香川大学 医学部消化器・神経内科学講座
キーワード:
胃鏡法
,
胃腫瘍
,
胃切除
,
胃洗浄
,
外科用器具
,
術前管理
,
漿膜
,
腹腔鏡法
,
縫合法
,
Gastrointestinal Stromal Tumor
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
Keyword:
Endoscopic Mucosal Resection
,
Gastric Lavage
,
Gastrectomy
,
Gastroscopy
,
Laparoscopy
,
Preoperative Care
,
Surgical Instruments
,
Stomach Neoplasms
,
Suture Techniques
,
Serous Membrane
,
Gastrointestinal Stromal Tumors
pp.1517-1524
発行日 2015年10月20日
Published Date 2015/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016039878
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内視鏡的・消化管全層切除(EFTR)は,その低侵襲度から非常に期待される術式である.しかし,内視鏡的・全層縫合方法や消化管虚脱時の術野確保のための視野展開器など,まだまだたくさんの課題を残している.口を経由して最短距離で消化管壁に存在する病巣にアプローチでき,根治切除可能なpure EFTRは,まさに超低侵襲内視鏡手術である.EFTRには2種類のタイプがあり,開放式EFTRと非開放式EFTRである.感染症や腫瘍の腹腔内播種などの危険性を考慮すれば非開放式EFTRが理想的である.この治療手技は,全層縫合器などの機器開発が進めば,軟性内視鏡の治療に長けた内視鏡医が担当していくものと思われる.EFTRは患者の手術侵襲度のみでなく医療費削減効果もあり,早急に開発すべき治療法の一つである.
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