悪性消化管狭窄に対する最新マネージメント
悪性大腸狭窄に対するステント治療 Bridge-to-Surgeryの視点から
斉田 芳久
1
1東邦大学医療センター大橋病院 外科
キーワード:
病的狭窄
,
大腸疾患
,
術前管理
,
ステント
,
大腸腫瘍
,
腸閉塞
,
大腸切除
Keyword:
Constriction, Pathologic
,
Intestinal Obstruction
,
Preoperative Care
,
Stents
,
Colorectal Neoplasms
pp.1139-1146
発行日 2016年6月20日
Published Date 2016/6/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2016338491
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大腸ステントが2012年から使用可能となった.大腸癌イレウスの外科治療として,腸閉塞解除とともに大腸癌の根治性と手術安全性を考慮しなければならないが,緊急手術に比して大腸ステント治療Bridge-to-Surgeryでは,術前に十分な減圧が得られるので全身状態の改善を待って,安全な一期的切除吻合が行えるようになる.大腸ステントの安全性は広く報告されているがそのためには安全に十分に留意した手技が必要であり,大腸ステント安全手技研究会の提供するミニガイドラインの遵守が望ましい.欧州消化器内視鏡学会の臨床ガイドラインで長期予後への懸念が表明されていることから,長期予後に対する影響は今後の研究課題である.
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