腹膜悪性腫瘍 転移性腹膜腫瘍の治療
腹膜切除術(peritonectomy)
伏田 幸夫
1
1金沢大学 消化器・腫瘍・再生外科
キーワード:
ドレナージ
,
横隔膜
,
外科用器具
,
骨盤
,
術後合併症
,
腹膜腫瘍
,
腹膜切除
Keyword:
Diaphragm
,
Drainage
,
Peritoneal Neoplasms
,
Postoperative Complications
,
Pelvis
,
Surgical Instruments
pp.1134-1139
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015380970
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
腹膜切除は,転移性腹膜腫瘍に対する減量手術であり,欧米では大腸癌,卵巣癌,虫垂癌(偽粘液腫含む)に対して温熱化学療法と併用して実施されている.大腸癌では大結節性の播種が多く,肉眼的完全切除は比較的容易である.偽粘液腫や胃癌の場合,播種の範囲は広く浸潤性のことが多いため,腹膜切除は広範に及ぶ.本稿では,横隔膜腹膜や骨盤腹膜の切除を中心に述べたが,経験者のもとで始めるべき高難度の手術である.
©Nankodo Co., Ltd., 2015