腹膜悪性腫瘍 原発性腹膜腫瘍の診断と治療
原発性腹膜癌
吉川 裕之
1
1茨城県立中央病院
キーワード:
抗腫瘍剤
,
鑑別診断
,
変異
,
粘液腺癌
,
腹膜腫瘍
,
BRCA1遺伝子
,
BRCA2遺伝子
,
遺伝性乳癌卵巣癌症候群
,
細胞減量手術
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Adenocarcinoma, Mucinous
,
Diagnosis, Differential
,
Mutation
,
Peritoneal Neoplasms
,
Genes, BRCA1
,
Genes, BRCA2
,
Hereditary Breast and Ovarian Cancer Syndrome
,
Cytoreduction Surgical Procedures
pp.1130-1133
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015380969
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原発性腹膜癌は女性だけに発生し,卵巣癌と推定診断される患者の約10%を占めると考えられている.両側卵管・卵巣を摘出した後にも発生することから,原発性腹膜癌の疾患概念が確立してきた.一般には漿液性腺癌に限られる.臨床症状・所見,病理組織像,化学療法感受性などで卵巣漿液性腺癌とほぼ同様である.手術と化学療法で根治可能な症例が存在することが重要である.原発不明癌として取り扱うことで根治の可能性をなくしてはならない.
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