門脈枝塞栓術・結紮術のすべて
門脈枝塞栓術の手技の実際と塞栓物質
小林 聡
1
,
清水 明
,
宮川 眞一
1信州大学 第一外科
キーワード:
肝臓腫瘍
,
門脈
,
静脈穿刺
,
インターベンショナル超音波診断
,
バルーン閉塞法
,
経皮経肝門脈塞栓術
,
結腸静脈
Keyword:
Liver Neoplasms
,
Portal Vein
,
Ultrasonography, Interventional
,
Phlebotomy
,
Balloon Occlusion
pp.882-886
発行日 2015年8月1日
Published Date 2015/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015292127
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門脈枝塞栓術(PVE)には,回結腸静脈経由で行うtransileocolic portal vein embolization(TIPE)と,経皮経肝的に行うpercutaneous transhepatic portal vein embolization(PTPE)の二通りがある.後者は開腹の必要がないため,標準的なアプローチとなってきているが,安全な穿刺ルートが確保できない場合にはTIPEを考慮する.また,各種塞栓物質の長所・短所をよく理解したうえで,症例に応じて適切に選択し,PVEに伴う合併症を最小限におさえることが肝要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2015