肝癌治療のエビデンスとガイドライン エビデンスの検証とガイドライン
肝癌治療後のサーベイランス・再発予防・再発治療
福本 巧
1
,
木戸 正浩
,
武部 敦志
,
田中 基文
,
木下 秘我
,
蔵満 薫
,
具 英成
1神戸大学 肝胆膵外科
キーワード:
Doxorubicin
,
Tegafur
,
Retinoids
,
肝細胞癌
,
肝切除
,
肝臓移植
,
抗ウイルス剤
,
術後合併症
,
腫瘍再発
,
穿刺
,
アジュバント化学療法
,
診療ガイドライン
,
肝動脈塞栓術
,
ラジオ波焼灼術
Keyword:
Antiviral Agents
,
Doxorubicin
,
Tegafur
,
Hepatectomy
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Postoperative Complications
,
Punctures
,
Retinoids
,
Liver Transplantation
,
Practice Guidelines as Topic
,
Chemotherapy, Adjuvant
pp.882-886
発行日 2014年8月1日
Published Date 2014/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014279937
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『肝癌診療ガイドライン』2009年版は,初発肝細胞癌を主な対象としており,再発例に関してはほとんど言及していない.治療成績向上のためには再発例に対する対策が重要であることから,2013年度版では独立した章としてまとめられた.この新たにつけ加えられた第8章は,"治療後のサーベイランス,再発予防,再発治療"を章の見出しとして,Clinical Question(CQ)52~57の6つのCQで構成されている.しかし,現状ではCQに関連したエビデンスレベルの高い論文は少なく,そのほとんどがグレードC1もしくはC2で,ガイドラインの有用性の向上には今後のエビデンスの集積がまたれる.
©Nankodo Co., Ltd., 2014