ドレーンは必要か
膵手術にドレーンは必要か 膵手術における遅発性膵液瘻と腹腔内腸内細菌感染
中川原 寿俊
1
,
牧野 勇
,
田島 秀浩
,
宮下 知治
,
北川 裕久
,
正司 政寿
,
中沼 伸一
,
林 泰寛
,
岡本 浩一
,
木下 淳
,
中村 慶史
,
尾山 勝信
,
高村 博之
,
二宮 致
,
伏田 幸夫
,
藤村 隆
,
太田 哲生
1金沢大学 消化器・乳腺・移植再生外科
キーワード:
Enterobacteriaceae Infection
,
膵切除
,
膵瘻
,
周術期管理
,
術後感染症
,
腹腔内感染症
,
腹腔ドレナージ
Keyword:
Enterobacteriaceae Infections
,
Pancreatectomy
,
Pancreatic Fistula
,
Perioperative Care
,
Intraabdominal Infections
pp.753-756
発行日 2014年7月1日
Published Date 2014/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014246696
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膵手術におけるドレーン管理を中心とした周術期管理について概説した.これまで膵手術後腹腔内感染症の要因として逆行性感染やバイオフィルムの形成が指摘され,ドレーン早期抜去が推奨されてきた.しかし,ハイリスク例の増加と手術手技の高難度化に対応して,遅発性膵液瘻や腸内細菌の腹腔内漏出に注意する必要がある.小腸を強化するとともに,適切なドレーン管理を行うべきである.
©Nankodo Co., Ltd., 2014