消化器外科術後合併症の治療
膵切除後合併症の治療
平井 一郎
1
,
菅原 秀一郎
,
山岸 岳人
,
手塚 康二
,
渡邊 利広
,
高橋 良輔
,
木村 理
1山形大学 第一外科
キーワード:
Octreotide
,
高圧酸素療法
,
外科的止血
,
膵切除
,
膵臓腫瘍
,
膵頭十二指腸切除
,
膵瘻
,
ステント
,
出血-術後
,
腹腔洗浄
,
腹部膿瘍
,
腹腔ドレナージ
Keyword:
Hyperbaric Oxygenation
,
Hemostasis, Surgical
,
Pancreatectomy
,
Pancreatic Fistula
,
Pancreatic Neoplasms
,
Peritoneal Lavage
,
Octreotide
,
Stents
,
Pancreaticoduodenectomy
,
Postoperative Hemorrhage
,
Abdominal Abscess
pp.52-56
発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014069262
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術後膵液瘻は膿瘍,後出血をきたし,命にかかわる合併症である.Soft pancreasでは誰でも多少の膵液瘻が生じるものと考え,予防的ドレナージを行う.膵周囲にドレーンをいくつかおき,アミラーゼ低値,きれいなものから抜いていく.またアミラーゼ高値や感染例ではドレーン内の持続洗浄が有効である.後出血例ではまずドレーンを圧迫し,CT室へ搬送する.仮性動脈瘤などが認められれば,コイル塞栓を試みる.それでも止血できない場合には再手術を行う.
©Nankodo Co., Ltd., 2014