ドレーンは必要か
胆道手術にドレーンは必要か
清水 敦
1
,
佐田 尚宏
,
森嶋 計
,
兼田 裕司
,
石黒 保直
,
三木 厚
,
黒河内 顕
,
遠藤 和洋
,
小泉 大
,
笹沼 英紀
,
佐久間 康成
,
田中 昌宏
,
安田 是和
1自治医科大学 消化器・一般外科
キーワード:
術後管理
,
総胆管嚢胞
,
胆管炎
,
胆道外科
,
胆嚢切除
,
胆道ドレナージ
,
胆嚢炎-急性
,
胆管切除術
,
腹腔ドレナージ
Keyword:
Cholangitis
,
Cholecystectomy
,
Biliary Tract Surgical Procedures
,
Postoperative Care
,
Choledochal Cyst
,
Cholecystitis, Acute
pp.747-752
発行日 2014年7月1日
Published Date 2014/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2014246695
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胆道手術におけるドレーン挿入の功罪を臨床試験の結果から検討した.膿瘍・穿孔などの合併症がない胆嚢摘出術では,開腹・腹腔鏡下ともにドレーンの挿入は創感染,呼吸器感染といった術後の合併症を増やし,それに見合う利点がないとされる.胆道切開や胆管切除・吻合でも同様に,ドレーンの利点が乏しいという結果が得られている.ルーチンワークとして行われがちなドレーンの挿入であるが,evidence-based medicine(EBM)に基づき再考すべきである.
©Nankodo Co., Ltd., 2014