臨床と研究
心臓手術後の人工呼吸器離脱遷延因子
大浦 啓輔
1
,
森沢 知之
,
上坂 建太
,
齊藤 正和
,
花房 祐輔
,
湯口 聡
,
田原 将之
,
櫻田 弘治
,
高橋 哲也
1福山循環器病院 リハビリテーション課
キーワード:
一回拍出量
,
危険因子
,
糸球体濾過率
,
心臓外科
,
ロジスティックモデル
,
時間因子
,
失血-外科
,
重症度指標
,
人工呼吸器取りはずし
,
後向き研究
,
緊急手術
,
手術時間
Keyword:
Glomerular Filtration Rate
,
Cardiac Surgical Procedures
,
Risk Factors
,
Retrospective Studies
,
Severity of Illness Index
,
Stroke Volume
,
Time Factors
,
Ventilator Weaning
,
Logistic Models
,
Blood Loss, Surgical
,
Operative Time
pp.528-532
発行日 2014年7月1日
Published Date 2014/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2014367312
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全国8施設の心臓外科手術1033例を対象とし、ICU入室時間より24時間以内に人工呼吸器離脱が可能であった880例(順調群)と、人工呼吸器離脱まで24時間以上要した153例(遷延群)の2群に分類した。年齢、性別、併存疾患、手術前血液検査値、術式、手術時間、出血量、術中水分出納、リハビリテーション進行状況(100m歩行自立獲得日)を診療録より後方視的に調査し、群間比較した。更に、有意差を認めた項目について、人工呼吸器離脱遷延に関する独立した関連因子を抽出するためロジスティック回帰分析を行った。その結果、緊急手術、術前の左室駆出率が40%未満、術前のNew York Heart Association分類がIII・IV度、術前のeGFRが60未満、手術時間の延長、出血量の増加が独立した関連因子として抽出された。
©Nankodo Co., Ltd., 2014