外科領域のpros and cons
肝切除にhangingは必要か 不要派
檜垣 時夫
1
,
高山 忠利
1日本大学 消化器外科
キーワード:
下大静脈
,
肝細胞癌
,
肝切除
,
失血-外科
,
生存分析
,
治療成績
,
腫瘍量
,
手術時間
Keyword:
Hepatectomy
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Vena Cava, Inferior
,
Survival Analysis
,
Blood Loss, Surgical
,
Treatment Outcome
,
Tumor Burden
,
Operative Time
pp.1600-1603
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2015031175
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2001年Belghitiらにより,右肝切除を安全に行うため,肝授動を行わずにアプローチする方法としてliver hanging maneuver(hanging)は報告された.Kokudoらは,肝移植のドナー手術でhangingを用いることのを有効性を報告しているが,通常の肝切除では施行していない.われわれも同様で,hangingとの2群間の比較・検討ができないため,下大静脈完全剥離が必須となる尾状葉下大静脈部肝癌と,腫瘍径10cm以上の肝細胞癌を抽出して,肝授動と下大静脈剥離を先行した肝切除の安全性と手術成績を示し,文献的考察を加えhanging不要の理由を述べる.
©Nankodo Co., Ltd., 2014